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2023.09.21 コープあいち

出産を終えると、いよいよ赤ちゃんとの生活がスタートします。ママと赤ちゃんの健康のために知っておいてほしい産後の変化と過ごし方について、グレイスベルクリニックの看護師長 畑中洋子さんにうかがいました。

グレイスベルクリニック 看護師長
グレイスベルクリニック
名古屋市中区大須3-16-25
TEL:052-261-7777
産後の生活を
イメージしてみましょう
畑中さん
生まれたての赤ちゃんは、24時間のケアが必要です。2~3時間おきの授乳やオムツ換え、その間は寝ずにぐずることが多く、抱っこしてあやすを繰り返し、赤ちゃんのお世話だけでも大変です。
産後、ママの体は大きく変化し、ホルモンバランスの影響で心身ともに不安定なため、周りのサポートが必要です。しかし、地域によっては分娩室の減少や入院期間の短縮などで、ママがゆっくり休める環境が減ってきています。退院後は、親が仕事をしていたり、祖父母を介護していたりで実家に頼れない場合や生活習慣の違いから里帰りがストレスになるケースもあり、出産後に夫婦2人で赤ちゃんのお世話をするという場合も増えています。そのため、産後の生活をイメージし、出産前から赤ちゃんのお世話や家事の分担を決めるなど準備をしておくことが大切です。


産褥期(さんじょくき)って何ですか?

妊娠から出産後までの期間には、「妊娠期」「分娩期」「産褥期」があります。「産褥期」は出産後、女性の体が元に戻るまでのおよそ6~8週間の期間のことを言います。体と心の変化が一番大きくなる時期です。

どんなふうに過ごしたらいいですか?注意することは?
産褥期はしっかり
体を休めましょう
妊娠中、ママの体は、体重が10~12㎏(約20%程度)増え、ホルモンや血液量の増加で全身に大きな負荷がかかっています。それが産褥期に一気にもとに戻ります。そのため、体調が不安定になりやすく、ホルモン変動の影響で精神的な不調にもつながります。この時期はしっかりと体を休めることが大切です。

- できるだけ横になる(赤ちゃんが寝ているときはママも一緒に寝る)
ママは赤ちゃんのお世話だけをして、家事(食事の支度、洗濯、買い物など)は他の人に任せる - 重いものを持ったり運んだりしない
出産後のママの体は、骨盤が緩んだ状態。ベビーバスにお湯を入れる、捨てることもママがしないようにしましょう。 - 他の人にサポートをしてもらう
産褥期をどのように過ごすか(サポートしてもらうか)、出産前からパパや家族に相談したり、自治体の支援策などを調べておきましょう。