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- 知っておきたい産後の変化 第2弾 ~夫婦関係のすれ違いを防ぐために~
2023.11.02 コープあいち
赤ちゃんとの新しい生活をスタートするにあたって、知っておきたい産後の変化シリーズ第2弾。今回は、産後の夫婦関係に起こりやすい、すれ違い(産後クライシス)やそれを防ぐためのアドバイスをグレイスベルクリニックの看護師長 畑中洋子さんにうかがいました。
グレイスベルクリニック
名古屋市中区大須3-16-25
TEL:052-261-7777
産後クライシスって何ですか?
「産後クライシス」とは、産後のさまざまな変化で夫婦関係にすれ違いが起きることです
出産後、メインの子育てや家事はママの役割になることが多く、家事と育児のストレスなどの負荷がかかります。パパは、ママの負担への理解が不十分だったり、ママが大変だから何かしたいと思っても何をしたらいいか分からない状態になり、夫婦関係にすれ違いが起こることがあります。それを「産後クライシス」と言います。
産後クライシスの原因
- 産後のママの不調
睡眠不足やマイナートラブル(※)、ホルモン変動による気分の落ち込みやイライラ、不安
※マイナートラブル・・・妊娠中や産後に体に起こる不調や不快な症状 - 夫婦間で家事・育児の負担が偏る
子育てや家事はママの役割になることが多く、負担が大きくなる - 夫婦のコミュニケーションの不足
ママの負担について気遣いが不足していたり、ママのしてほしいことがパパに伝わっていない
出産前の準備
産後のイメージを夫婦で話し合い、準備しておくことが大切です
- 産後のパパの役割を決める(家事、オムツ換え、お風呂など)
特に産褥期(さんじょくき:出産後およそ6~8週間)は、ママの休息が必要な時期です。当面の家事はパパの担当にする、オムツ交換やお風呂はパパにお願いするなど、明確にプランニングしましょう。そして妊娠中にその練習をしておきましょう。 - 病院や自治体が実施する出産準備クラスなどに、夫婦で積極的に参加する
昔と比べて、赤ちゃんがいる知り合いが周りにいない、赤ちゃんを抱っこすることが初めてなど、出産後の生活をイメージできないことが多くなっています。病院や自治体で実施するクラスには夫婦で積極的に参加し、少しでもイメージできるようにしておきましょう。
<参考文献>
中島久美子(2022):産後クライシス予防は生まれる前から、臨床助産ケア、7・8月号