子どもと身近な自然探検昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。子どもと身近な自然探検昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。

百人一首に登場(2) ヤマドリSDGs 15 陸の豊かさを守ろう

ヤマドリ 画像:北岡明彦さん

▲ヤマドリ 画像:北岡明彦さん

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 鎌倉時代に藤原定家が選んだといわれる「小倉百人一首」には、鳥が5種類も登場します。ヤマドリ・カササギ・ニワトリ・チドリ・ホトトギスです。

 そのうち、今回は、ヤマドリ(キジ科)を紹介しましょう。

あしびきの 山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む

 歌の内容は「(ヤマドリの尾羽根のように)長い長い夜を(恋しい人と一緒ではなく)一人寝するのだろうか?(寂しいなぁ)」という単純なものですが、枕詞・序詞・掛詞という言葉遊びの技法が見事に使われています。

 もちろん、歌に登場するヤマドリは鳥そのものを詠んだものではなく、長い夜と一人寝を導くためのツールに過ぎません。

 それでも、雄が非常に美しく身近な所にも多いキジではなく、比較的珍しいヤマドリが使われたことは、当時の歌人の知識の豊富さが分かりますね。

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