子どもと身近な自然探検昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。子どもと身近な自然探検昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。

冬を彩る花 ヤブツバキSDGs 15 陸の豊かさを守ろう

▲冬を彩る花 ヤブツバキ 画像:北岡明彦さん

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 ツバキは、古くから、私たち日本人にとって、非常になじみ深い植物でした。奈良時代の日本書紀や出雲風土記に登場するほか、万葉集にも次の歌があります。

紫は、灰指(ほのさ)すものぞ 海石榴市(つばきいち)の 八十(やそ)のちまたに 逢入る児(こ)や誰

 内容は、「紫染めの媒染剤として使う灰はツバキのもので、そのツバキの販売市には多くの人が集まり、そこで出会った君は、何というお名前ですか」です。万葉集では、山野のツバキ(ヤブツバキ)を詠んだ歌のほか、庭に植えたツバキに関する歌、ツバキ販売市を詠んだ歌などが登場します。

 ヤブツバキは常緑性の亜高木で、東北地方の海岸線以南の本州、四国、九州の暖地に多く見られ、花は10月~4月にかけて、バラバラと咲きます。種子からは良質の油(椿油)が採れるほか、紅褐色で固い材は、建築材・器具材・彫刻材として使います。その花枝は、茶道でもよく使われます。特に冬場の茶席は貴重で、「茶花の女王」の異名があります。

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