子どもと身近な自然探検昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。子どもと身近な自然探検昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。

食虫植物
トウカイコモウセンゴケ
SDGs 15 陸の豊かさを守ろう

トウカイコモウセンゴケ イラスト:北岡明彦さん

▲トウカイコモウセンゴケ 
イラスト:北岡明彦さん

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 食虫植物をご存知ですか?植物なのに、昆虫を捕まえて消化液で分解して肥料にしてしまう植物のことです。日本には20種類、愛知県内の湿地でも7種類ほどあり、モウセンゴケの仲間、イシモチソウの仲間、ミミカキグサの仲間が該当します。このうち、トウカイコモウセンゴケは名前の通り東海地方の湿地に多い種類です。

トウカイコモウセンゴケ イラスト:北岡明彦さん

▲分布図 イラスト:北岡明彦さん

 10枚ほどのスプーン型の小さな葉が地表で輪のように密着して広がり、その葉の表面には、先端に透明でネバネバした球状の粘液をつける腺毛(せんもう)が密生します。初夏から晩夏にかけて、直径4ミリ程の小さな濃いピンク色の花を上向きに咲かせます。湿地や湿った赤土の斜面に群生して生えます。

 葉は苔のように小さく、冬になると真っ赤に染まって群生して赤くなることから、国会などで床に敷く緋毛氈(ひもうせん)に例えて、モウセンゴケと名付けられました。一方、英語名はサンデュー(太陽のしずく)で、葉の表面にある腺毛の先につく粘液が太陽の光を受けて輝く様子を表現したものです。和名と英語名を比べてみると民族性の違いが感じられて、とても面白く感じられます。

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