子どもと身近な自然探検昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。子どもと身近な自然探検昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。

悪しき実 シキミSDGs 15 陸の豊かさを守ろう

シキミの実 画像:北岡明彦さん

▲シキミの実 画像:北岡明彦さん

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 みなさんは、神前に供える木と仏前に供える木を知っていますか。その答えは、神様に供える木はサカキかヒサカキ、仏様に供える木がシキミです。

 このシキミの名前の由来は、「悪しき実(あしきみ)」の、悪がとんだものだと言われています。悪い実と呼ばれた理由は、この木の実が、人間が死ぬほどの猛毒だからです。その毒性を利用して、土葬が一般的だった時代に、動物たちにお墓を荒らされないようにお墓の周りにシキミを植えたのが、仏様に供えるようになった理由だという説があります。ちょっと、それらしい説ですね。

 でも、中国料理などでよく使われる「八角(はっかく)」は、ごく近縁種トウシキミの実です。間違えないように注意してください。豊田市の足助地区では、おばあさんが、トウシキミと間違えてシキミをお好み焼きに入れてしまい、孫がそれを食べて入院した、という事例もありました。

 花はきれいで香りもよく、葉にもよい香りがあり、「抹香(まっこう)」として利用される、大切な木でもあります。

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