子どもと身近な自然探検昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。子どもと身近な自然探検昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。

この虫な~んだ
セミヤドリガ(幼虫)
SDGs 15 陸の豊かさを守ろう

セミヤドリガ(幼虫) ▲画像:北岡明彦さん

▲ヒグラシに寄生するセミヤドリガ(幼虫)
画像:北岡明彦さん

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 お盆のころ、少し山手を散歩していて、夕方や曇天になると、カナカナ…と鳴くセミの声が聞こえます。これは、ヒグラシの鳴き声です。緑色がかった体と透明な羽が特徴です。

 でも、今回の主役はセミではなく、セミのお腹に着いている白いかたまりです。実は、この白い毛に包まれたものは、セミヤドリガという小さなガの幼虫なのです。幼虫はセミの腹に寄生して、その体液を吸って成長します。十分大きくなると、セミから落ちて、草の葉裏などで蛹(さなぎ)になります。成虫は羽を広げても2㎝に満たない黒っぽい色をしたガで、めったに、その姿を見ることはありません。

 日本には4500種類以上のガの生息が知られています。そのうち、本種とハゴロモヤドリガだけが、他の昆虫に寄生して育ちます。まれに、ヒグラシやアブラゼミにも寄生しますので、ぜひ探してみてください。

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