成虫で冬を越す オサムシ
昆虫の特徴は、①体が頭部・胸部・腹部の3部分に分かれる、②腹部に足が6本ある、③胸部に羽が4枚ある、です。しかし、ごくまれに、羽が退化して飛べない昆虫がいます。その代表が、原始的な昆虫のシミの仲間と、進化した昆虫のオサムシの仲間です。
オサムシを漢字で表すと「歩行虫」と書きます。それは、4枚のうち飛ぶのに使う後翅(こうし)が退化して、まったく飛べないからです。そのため、地上を歩きながら、えさとなるガの幼虫などを探します。まさに歩行虫です。成虫で冬を越します。
このオサムシの名前をペンネームに使った、有名な漫画家を知っていますか?それが手塚治虫さんです。本名は手塚治ですが、昆虫大好き少年だったため、治を治虫(オサムシ)と変えて、ペンネームにしたのです。今から30年以上も前に亡くなりましたが、「鉄腕アトム」「火の鳥」「リボンの騎士」など有名な漫画がたくさんあります。
みなさんも、楽しいペンネームを考えてみてはいかがでしょう。