現在急増中 ニホンジカ
近年、全国の動向として、野生のイノシシ・サル・シカの増加が問題となっています。愛知県でも中山間地域を中心として、増加が目立っています。
これら3種類のうち、愛知県内で最も増加の激しいのが、ニホンジカです。奈良公園を始め昔からシカは神聖な動物とされ、和歌にも詠み込まれてきました。小倉百人一首にも、次の歌に登場します。
平安時代の歌人で、三十六歌仙の一人とされる猿丸大夫の歌で、「人里離れた山の中で、地面に落ちた紅葉を踏みながら泣く鹿の声を聞くと、秋はひとしきりわびしく感じられるなぁ」という歌意です。現代人と全く同じ感性ですね。
でも、このシカが増加したことにより、山野に、人の血も吸うマダニの仲間が激増しています。山の中を歩くときは、気を付けてくださいね。