秋の七草(1) ナデシコ
みなさん、秋の七草をご存じですか。
秋の七草は、奈良時代の歌人である山上憶良(やまのうえのおくら)が、次の和歌で表現した7種類の植物です。
現在の名前は、①ハギ②ススキ③クズ④ナデシコ⑤オミナエシ⑥フジバカマ⑦キキョウ ということになります。これらの植物は里山の野原に多く、花は真夏の8月ごろに咲きます。 8月に咲くのに、秋の七草とは不思議ですね。でも、それは旧暦の9月に咲くからで、現在の新暦では8月となり真夏です。
そのうち4番目に登場するナデシコはピンクの花が大変かわいらしく、「大和撫子」や「ナデシコジャパン」など、現代でも有名な植物です。高さ50cmほどになる多年草で、葉は白っぽい緑色で、直径4cmほどあるピンクの花が8~9月にかけて次々に咲きます。まさに、日本女性のような美花です。