愛知県の木 ハナノキ
全国の各県には、それぞれ「県の木」が定められています。愛知県の木は、1966(昭和41)年に、県民の公募により、ムクロジ科(旧カエデ科)のハナノキに決まりました。ちなみに、準県の木には、クロガネモチとイチョウが選ばれています。北設楽郡豊根村には国指定天然記念物のハナノキがあり、当時の豊根村長の号令によって大量の票がハナノキに集まったと言われています。
カエデの仲間のハナノキは、1年に三度(花・翼果・紅葉)も花が咲いたように美しく彩られることから名付けられたといわれています。本種は雌雄異株で、豊田市の旭高原元気村の自生地では、10本ほどのハナノキが、ゴールデンウィークごろに開花して、特に雄株は真っ赤に染まります。1カ月後には、雌株の翼果が真っ赤に熟し、風でハラハラと舞い散る様子は見事です。
ハナノキは、県の木ということで街路樹や公園にも植えられていますが、やはり野生の木を見るのが最高です。