縄文時代の日本人は
ドングリを食べていた?
ちょうど今、地上にドングリがいっぱい転がって落ちています。その主役は、細長い「コナラ」と丸っこい「アベマキ」です。一個拾って、硬い殻とその内側の薄皮をむいて、クリーム色のドングリ本体をかじってみましょう。きっと、むちゃくちゃ渋いことでしょう!これは、タンニンという渋味成分です。
でも、縄文時代の人々はこのドングリを貯蔵して食べていたことが知られています。豊田市稲武地区にある道の駅「どんぐりの里いなぶ」や「どんぐりの湯」は、その場所から縄文時代にドングリを貯蔵した施設「ドングリピット」が見つかったことから名付けられたものです。地中に穴を掘って秋に拾い集めたドングリ(コナラ)を入れ、そこに水をひいて灰汁(あく)抜きして食べたといわれています。
縄文時代の日本人は、灰汁抜きしたドングリをどうやって食べていたのでしょう?ドングリ汁、ドングリクッキー、ドングリ餅。うーん、食べてみたいですね。