

鷽替え(うそかえ)神事 ウソ


新年になると、平地の林でも、ウソの美しい姿を見ることがあります。フィー、フィーという口笛のような声がする方向を捜すと、数羽のウソの群れを見つけられます。江戸時代には、飼鳥として楽しんだり、有名な「鷽替え神事」の鳥として、親しまれていました。
「鷽替え神事」は、毎年1月7日に、全国の八幡宮(祭神は菅原道真公)で、夜6時から行われます。「替えましょ、替えましょ」と言いながら、木鷽(きうそ)を次々に交換し合い、最後に手元に残った木鷽は、嘘が誠に変わった証として、家に持ち帰るという行事です。
ウソは亜高山帯の針葉樹林で繁殖し、冬になるとエサが多い平地の森林や土手にやってきます。早春になるとサクラ類の花芽を好んで食べる鳥として知られていて、その時期には、害鳥として嫌われることもあります。でも、とってもかわいらしい野鳥なので、ちょっと我慢したいですね。