

飛ばしてみよう カエデの実

秋は、樹木の実を楽しむのに最適な時期です。拾って楽しいドングリたち、食べておいしいガマズミやサルナシなどの実、飛ばして楽しいカエデたちの実など、いろいろあります。
そのうち、カエデたちの実は、アカマツの実とともに、風で広がる風散布型種子の代表です。庭木や公園木として多く植えられているのは、イロハモミジです。晩秋になったら、種子を空中に飛ばしてみてください。樹上では2個の種子がくっついているので、手に取ったら、1個ずつ切り離してから飛ばしてください。種子をよく見ると、片側には重い種子、反対側は軽い羽根になっています。だから、くるくる回って落下するのです。
愛知県には、20種類以上の野生のカエデが分布しています。中でも、写真のメグスリノキは、長さ5cmにも達する巨大な種子が見事です。ブナの森に自生していますので、ぜひ探してみてください。