子どもと身近な自然探検昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。子どもと身近な自然探検昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。

ムラサキシキブは紫式部SDGs 15 陸の豊かさを守ろう

ムラサキシキブ イラスト:北岡明彦さん

▲ムラサキシキブ イラスト:北岡明彦さん

  • シェア
  • ポスト
  • LINEで送る

 私たちがくらす近くの野山に、紫式部三姉妹と呼んでいる3種類の樹木があります。長女はムラサキシキブ、次女はヤブムラサキ、三女はコムラサキという、落葉低木で、いずれも晩秋に美しい紫色の丸い実を密につけるのが特徴です。

 このうち、ムラサキシキブは標高1000m未満の落葉広葉樹林で多く見られます。樹高は3m未満で、対生する葉の根元に、7月ごろ、薄紫色の小さな花を密に咲かせます。花には、ほのかな甘い香があります。

 そして、10月には、美しい紫色で直径3mmほどの小さな実をつけます。特に葉が散った後には、美しい実が目立ちます。この美しい紫色を、平安時代の歌人で美人だったとされる「紫式部」に例えたといわれています。

 家の庭にムラサキシキブがあるという話をよく聞きますが、実は、ほとんどがコムラサキ(三女)の間違いです。コムラサキは枝先が垂れ下がることが多く、実の柄が葉より1mmほど上に離れてつくのが特徴です。

 みなさんも、一度じっくり調べてみてくださいね。

「自然探検」こちらもチェック!

イベントお知らせ

コープあいちのインスタ