噛めない子どもが増加中! めざせ“噛める”子ども!

噛めない子どもが増加中! めざせ“噛める”子ども! 2022.05.19 師田 依里 さん SDGs 3.すべての人に健康と福祉を4.質の高い教育をみんなに

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最近、食べ物を噛めない子どもが増えています。うまく噛めないままだと、歯並びや噛み合わせに影響が出てむし歯になりやすくなり、免疫力の低下などにもつながります。噛める子どもになるために家庭でできることを、小児歯科医のDr.Eri(ドクターエリ)こと師田依里(もろたえり)さんにうかがいました。

師田依里さん

Dr.Eri(ドクターエリ)こと
師田もろた 依里えりさん

Lino Suginokoデンタルルーム院長。日本小児歯科学会員、日本矯正歯科学会員、名古屋臨床小児歯科研究会会員、全国小児歯科開業医会JSPP会員。妊娠中および0歳児からのデンタルケアを指導。女の子のママ。

Lino Suginoko デンタルルーム(完全予約制)
名古屋市千種区末盛通1-18 覚王ハイツ109
TEL:052-753-5006

Lino Suginoko デンタルルーム(完全予約制)
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よく噛めることが、子どもの発育の基礎

食べ物をよく噛んで飲み込むことは、子どもの発育にとても大切です。実は赤ちゃんのときからの鼻呼吸と食事の仕方がポイント。噛める子どもをめざして、今回は0歳からの口腔ケアと、授乳と離乳食のコツを紹介します。

よく噛めることが、子どもの発育の基礎
妊娠中のママへ

妊娠時、ママはデンタルケアを!

ママの口腔内細菌を減らすことで、赤ちゃんのむし歯の予防になります。妊娠中はむし歯や歯肉炎になりやすく、歯周病においては赤ちゃんの健康リスクにも影響が。母子健康手帳と一緒に交付される妊産婦健康診査受診票を使用して歯科検診を受診し、出産までに治療を終了しておきましょう。

妊娠時、ママはデンタルケアを!
赤ちゃんが産まれたら

赤ちゃんの「お口ポカン」は、要注意!

寝ているとき、赤ちゃんの唇は閉じていますか?もし鼻風邪やアレルギーでもないのに、口を開けていたら要注意。もしかして、口呼吸になっているのかもしれません。
赤ちゃんは母乳やミルクを飲むときに唇と舌を動かすことで口腔周囲筋が発育・形成されていくので、それがしっかりできていないと唇を閉じる力や舌の力が発達しないのです。赤ちゃんの姿勢にも要注意です。ゆくゆくは、噛む力や歯並びに影響が出ます。

赤ちゃんの「お口ポカン」は、要注意!
授乳期から始まる「お口のケア」は、歯が生える前から

よく噛んで食べる子どもになるには、むし歯にならない歯みがき習慣が大切です。でも、歯が生えてからいきなり口の中に異物=歯ブラシが入ってくると、ビックリして歯みがきを嫌がる子もいます。デンタルケアに対する抵抗をなくすためにも、沐浴のときから指で上顎や下顎など口の中をひととおり優しく触ってあげましょう。

授乳期から始まる「お口のケア」は、歯が生える前から

初めはママの人さし指をガーゼでくるんで軽くふく程度で、口の中や歯を触らせてもらうことからスタート。

慣れてきたらひざの上に寝かせ、歯ぐきに歯ブラシをあてる感じで、小さな円を描きながら、もむように磨いてあげましょう。赤ちゃんの唇や舌を指でよけながら磨くとやりやすいですよ。

ここもポイント!

歯みがきのときは、
優しく笑顔で

「きちんと磨かなくちゃ」とママが真剣な顔になりすぎると、赤ちゃんが怖がって歯みがきを嫌いになることも…。できれば笑顔で、優しく声をかけて磨いてあげましょう。

歯みがきのときは、優しく笑顔で

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