2022.07.07 漢人 直之 さん
食物アレルギーのお子さんはどれくらいの割合でいるのでしょうか?
乳幼児期のお子さんの5~10%、
学童期以降のお子さんの3~4%
成長に従ってアレルギー症状を起こさなくなるお子さんも多い一方、重篤な症状を起こす恐れがあるため、日々のくらしに細心の注意が必要な方もいらっしゃいます。
アレルギーの発症から改善までの例
〈多くのお子さんの場合〉
【乳児期早期】
湿疹が出る
【離乳期】
湿疹がひどくなる
診 断
治 療
3~4歳で改善
遅くとも学齢期までには
治っていく
食物アレルギーの
学童期以降のお子さんの割合
多くのお子さんは成長とともに改善していきますが、上のグラフの割合を見ると、だいたい1つの小学校に1~2人くらいは症状の重いお子さんがいらっしゃることになります。
現在では、給食などでもさまざまな配慮がされるようになってきましたが、保育園・幼稚園や学校と家族の密な話し合いや、重い食物アレルギーのお子さんへの周りの配慮は大切ですね。
重い食物アレルギーのお子さんの場合、誤ってアレルゲンを摂取してしまうと、全身に赤い発疹が出たり、息が苦しくなったり、ぐったりしてしまったりといった症状が出る「アナフィラキシー」を起こすこともあるため注意が必要です。