
2022.08.18 師田 依里 さん



月齢ではなく、
成長に合わせた調理を
前歯は「かじる、切る」、奥歯は「すりつぶす、噛みくだく」など、それぞれ果たす役目があります。
幼児食レシピは歯の本数でなく月齢を目安にしていることがありますが、歯の生え方や食べるための筋肉の発達には個人差があります。
子どもの口の中の歯の状態や唇や舌の動き、しっかり自分で座れているか、どんなものを嫌がるのかを観察して、成長に合わせた調理をしてあげるとよいでしょう。
お茶のタイミングは
食事中ではなく食後に
食事のときにお茶を出すのは、NGです。ごはんと一緒にお茶をあげると、食べ物をよく噛まず、お茶で流し込んでしまう可能性があります。
しっかり噛んで舌を動かせば、唾液腺が刺激され、たくさん唾液が出てスムーズに食べ物を飲み込めます。食事のときは汁物を添える程度にし、お茶は食後に出しましょう。
孤食ではなく
一緒に食べよう
子どもは「まねる」ことで、「食べる」ことを学んでいきます。一緒に食事をして、大人がよく噛んで食べるところを子どもに見せ、子どもが「まねをする」ことが実はとても大切なのです。
食事を食べさせるだけでなく、ママやパパが「お手本」になっていることも意識して、自分の食べ方も見直してみませんか。
空腹が、最高の調味料
子どもの「食べたい」が大事
ごはんを残してしまうのは、実は間食などでお腹が減っていないからかも。本当に空腹であれば、子どもの食べる意欲も湧き、自らすすんで食べようとし、よく噛んで唾液が出るようにもなります。
食欲減退の原因になるおやつの食べすぎなど、間食の時間や量に注意しましょう。
