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食べてみよう
ヤドリギの実

真冬になると、すっかり落葉して裸になった大木の梢近くに、丸い格好をした不思議な常緑樹を見掛けることがあります。それがヤドリギです。
漢字では、「宿り木」または「寄生木」と書きます。その名の通り、他の木の幹の中に根を張り、養分を吸い取ります。そのため、上記の表現となります。
ヤドリギは、平地ではエノキやケヤキに、山地ではブナやミズナラに寄生する常緑性の半寄生木です。寄主(寄生される樹木)から根で養分を奪うだけでなく、緑葉で光合成を行い、自らも栄養分を作ります。雌雄異株で、雌株には、晩秋から春にかけて、直径6mmほどの丸い実がなります。色は鮮やかな黄色かオレンジ色です。その実が時々地表に落ちていますので、一度食べてみてください。果肉がとっても甘くておいしいことに驚きます。でも、トローッとした甘みの後で、ネバーッと糸を引いて、びっくりします。もちろん、毒はありません。実にとっては、このネバーッが大切で、鳥(主にレンジャク類)が実を食べた後で、樹上にて糞をしたときに、種子がこのネバーッで木の枝や幹にくっつくのです。ヤドリギの種子は、地上では発芽しないのです。すごい、自然の知恵です。
ヨーロッパでは、古くから、このヤドリギの枝をクリスマスツリーに飾る習慣があります。落葉した木の梢に緑葉を付ける姿から、永遠の命を象徴する神聖な木とされているのです。また、「ヤドリギの下に立っている女の子にキスをすると、その愛は永遠に守られる」というロマンチックな言い伝えもあります。
ヤドリギを、もう一度見直したいものですね。
きたおかあきひこ
北岡明彦さん
昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。































北岡さん












