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気を付けよう
マダニの被害
SDGs 15 陸の豊かさを守ろう

気を付けよう!

 2025年になって、豊田市内で、マダニを媒介して感染する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」にかかり死亡した事例が、2件報告されました。
 草むらや林縁を歩いたり、作業をしたときには、必ず足元やズボンにダニがいないか、気を付けましょう。

北岡 明彦 きたおか あきひこさん 北岡さん
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 マダニ感染症による感染者は、2025年累計数が100人を超え、過去最高だった2023年の134人を上回ったことが報告されました。さらに、その死亡者数が10人以上に達したことも確認されました。

 マダニ類は、主に草むらや林縁の葉の先端近くにいて、それに触れた人や動物に乗り移って吸血します。そのダニが、ウイルスや細菌を保有していた場合、刺された人が病気を発症します。ダニを媒介する病気はSFTSだけでなく、恙虫病つつがむしびょうや、日本紅斑熱などがあります。

 マダニは、人に取り付いても、蚊やブユ(ブヨ)のように、すぐに血を吸うことはなく、夜間や翌日から吸血し始めて、数日間吸血します。吸血後は熱く腫れて、かゆみも2週間以上続きます。吸血中に病気がうつりますが、必ずしも発症するわけではありません。

 マダニに食われるのを防ぐには、次の措置が効果的です。

①ズボンを明るい色にして作業後にダニがいないことを確認する
②防ダニスプレーを作業前に使用する
③帰宅後に入浴する

 残念ながら、いまのところ、100%の防除法はありません。

▲日本最大級の吸血性マダニ
タカサゴキララマダニ(鹿児島県霧島)

▲シュルツェマダニ(豊田市面の木峠)
左:吸血前 右:2昼夜吸血後

▲チマダニ(鹿児島県徳之島)
3昼夜吸血後 

※すべて、脚を除いた大きさです
イラスト:北岡明彦さん

きたおかあきひこ
北岡明彦さん

昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。

北岡 明彦 きたおか あきひこさん

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