南の国からの訪問者 ツバメ
毎年春になってくると日本にやってくる、夏鳥の身近な代表がツバメです。愛知県で繁殖するツバメの仲間は、ツバメ・イワツバメ・コシアカツバメの3種類です。
このうち、コシアカツバメは、50年前までは県内でも結構繁殖していたのに、現在ではほとんど見ることができなくなりました。また、イワツバメは、橋の下などで集団営巣(しゅうだんえいそう)する種類ですが、近年は一部越冬するようになってきました。
そして、一番多く見かけるのが、昔から私たちの身近な存在であるツバメです。アララギ派の歌人として有名な斎藤茂吉が、第一歌集「赤光(しゃっこう)」の中でツバメを詠んだ素晴らしい短歌があります。
今年もツバメが軒下で巣を作る様子が見たいですね。
※集団営巣…一つの場所や木に集まって巣を作ること