

きれいな昆虫③ タマムシ


みなさんの中には、虫嫌いな方も多いことでしょう。しかし、中にはとっても美しい虫がたくさんいますので、その代表選手を紹介しましょう。その第一は、タマムシです。国宝で奈良法隆寺所蔵の「玉虫厨子」はご存知でしょう。私は学生時代に展示会で見たことがありますが、実は、どこにタマムシの翅が貼ってあるのか分かりませんでした。もともと2,564枚の翅が、厨子下段の四方を囲む透彫金具の下に貼ってあったそうです。それが1300年以上たって、現在では数枚しか残っていないそうです。今度展示会があったら確認してみたいものです。
そんな昔から、美しさが有名だったタマムシ。真夏にサクラやエノキの大木の梢を眺めていると、翅を広げて飛んでいる姿を見ることがあります。意外と身近な都市部の公園や社寺の老木でくらしています。幼虫は腐った材を食べ、成虫は葉や樹液を食べます。金緑色・金赤色に美しく輝くタマムシの雄姿を探してみてください。