百人一首に登場 サネカズラ
正月遊びの一つに、百人一首があります。一般的には、鎌倉時代に藤原定家が選者となった「小倉百人一首」のことを呼びます。この百人一首には、動植物がたくさん登場します。実に、植物13種類、鳥5種類、哺乳類と昆虫が各1種類、合計20種類もの動植物が詠みこまれています。
そのうち、今回は、サネカズラ(マツブサ科)を紹介します。
歌の内容は、「逢坂山に生えているサネカズラよ、もしもその名前の通りならば、他人に知られないで貴女の所に来られる手段があるといいなぁ…」
という単純なものです。でも、この歌からは、平安時代の貴人がサネカズラを知っていたということが分かります。真っ赤で美しい実の姿を千年以上昔の高貴な方が知っていたのです。はたして、みなさんはご存じですか?