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触ってみよう
ヤブムラサキの葉っぱ
紫式部三姉妹を探そう
秋になると、紫色のかわいい実をつけたムラサキシキブ・ヤブムラサキ・コムラサキを見ることができます。庭でよく見るのは、園芸化されたコムラサキがほとんどです。枝についた実の付け根と葉との間が、1mmほどあいているのが特徴です。
身近な秋の野山を散策すると、ちょうど目の高さに、かわいらしい小さな紫色の実を数個ずつつけた低木を見つけることがあります。それがムラサキシキブの仲間です。その中でも、時々、実は下向きについて目立たず、葉っぱは触るとふかふかのビロード(ベルベット)状で気持ちがいい種類に出会うことができます。これがヤブムラサキで、愛知県に自生する樹木約300種類の中で、最も手触りのよい葉の植物です。ぜひ探してみてください。
庭や公園に多く植えてあるムラサキシキブは、じつは本物ではなく、コムラサキという別の種類で、自然では湿地周辺だけに生える珍しい種類です。枝先が少し垂れ下がり、実がたくさんつくのが特徴です。
では、本当のムラサキシキブは?というと、野山で最も多く生えるものの、少し実が小さいため、あまり目立たない種類なのです。でもちょっと注意して探すと、身近なところにたくさんあることに気が付くでしょう。
長女ムラサキシキブ、次女ヤブムラサキ、三女コムラサキの紫式部三姉妹を、ぜひ野山や公園などで探してみてください。
きたおかあきひこ
北岡明彦さん
昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。