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触ってみよう
ムクノキの葉っぱ
いろいろな葉っぱを、
触ってみよう
愛知県で、一番ザラザラな葉っぱは何でしょう?それは、みなさんの家の近くにある神社や雑木林に生えている、ムクノキです。ぜひ、触ってみてください。
でも、ウルシの仲間はかぶれることがありますので、気を付けてくださいね。
身近な神社を散歩すると、樹皮がはがれている大木の落葉樹に出会います。それがムクノキです。樹皮がめくれる(剝く)ことから、ムクノキと名付けられたといわれています。また、ムクドリが実を好んで食べることから、名が付いたともいわれています。
その最大の特徴は、葉の表面です。表面に堅い小さな毛が密生していて、指が動きにくいほどザラザラです。このザラザラの葉は、漆器の木地や象牙などを磨く研磨剤として、古くから利用してきました。でも、絶対にほっぺたをこすらないでね!あとで痛くなって、泣くことになります。
青紫色に熟した実は、少し甘くておいしいので、一度食べてみてください。ムクドリやヒヨドリなど、小鳥たちが好んで食べる気持ちが、よく分かります。そして、種子がふんの中に入っているので、分布を広げることができます。私たちは、甘い実を食べたら、中に入っている茶色の堅い種子は、周辺にポイッと投げてくださいね。
よく似ているエノキの葉も、表面はザラザラしていますので、比べてみると楽しいです。
きたおかあきひこ
北岡明彦さん
昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。