みて・きいて・さわって 自然とあそぼ♪

探してみよう
樹液に集まる
クワガタムシ
SDGs 15 陸の豊かさを守ろう

やってみよう♪

クワガタムシの仲間を
じっくり観察してみよう

オスとメスの違いや、種類の区別方法などを調べてみましょう。家で上手に飼うのも、とっても楽しいものです。でも、できるだけ元いた場所に返してあげてくださいね。

北岡 明彦 きたおか あきひこさん 北岡さん
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 夏が近づくと、昔の甲虫少年・少女たちは、虫捕り網と虫かごを持って、公園や雑木林を走り回っていました。かくいう私も名古屋市熱田区の町中育ちながら、典型的な昆虫少年時代を虫捕り網と共に過ごしました。もちろん、市街地ですから、捕れる昆虫はアブラゼミ・ニイニイゼミ・アゲハチョウくらいで、時に樹液に集まるシロテンハナムグリやカナブンを見つけると大喜びでした。年に数回コクワガタを捕まえると、有頂天になって虫かごに入れたことを覚えています。

 そのころに比べると、都市の公園に植えた木々が大きく成長し、樹液が染み出ているコナラやクヌギの老木に出会うことが多くなりました。もちろん、郊外の雑木林や公園などでも、樹液の出る木をよく見掛けるようになりました。

 親子で懐中電灯を照らしながら、公園の樹液の出る木を調べてみてください。昼のうちに、樹皮が傷ついて樹液の出ている木を探しておきましょう。きっと、コクワガタやスジクワガタ、まれにノコギリクワガタやヒラタクワガタが見つかることでしょう。カナブンやヨツボシケシキスイなどの甲虫類もいることでしょう。

▲樹液に集まる「コクワガタ」
ハエもいるよ(瀬戸市海上の森)
画像:北岡明彦さん

 愛知県には、15種類ほどのクワガタムシが分布しています。中にはとてもクワガタムシとは思えないような種類もいます。写真のコルリクワガタのオスは、体長約1cmしかないものの、とってもきれいな緑色の光沢を持っています。ブナの原生林で5~6月にしか見られない珍しい種類ですが、もしブナの原生林に出掛けることがあったら、ぜひ探してみてください。ごくまれに、地上を歩いている姿に出会うことがあります。今年も豊田市のブナ林で、5月5日に出会えました。子どもの日の大きな喜びでした。

▲「コルリクワガタ」のオス
こんなきれいなクワガタムシもいるよ!(豊田市稲武町)
画像:北岡明彦さん

きたおかあきひこ
北岡明彦さん

昭和29年2月2日に名古屋市熱田区で生まれたときから昆虫少年。高校時代から植物青年に変身したのち成長が止まり、今も自然大好き人間のまま。森林の素晴らしさをPRする活動にまい進。瀬戸市在住。

北岡 明彦 きたおか あきひこさん

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